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外科学「心臓血管外科学」

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研究室紹介

私どもは主に成人の心臓?大血管を専門領域とし、さらに腹部大動脈から末梢血管、静脈系疾患まで幅広く診療を行なっております。 「より良い外科治療のために!」 臨床への直接的フィードバックをモットーに、各自が日々研究テーマを持って診療に当たっております。

●心臓弁膜症:特に弁の機能再建を専門としております。

? 大動脈弁

? 長期耐久性と高機能を備えた大動脈弁形成術についての検討

2尖弁:機械弁適応となる、若年(<50歳)の先天性2尖弁を伴う大動脈弁逆流には積極的に弁形成術を行い良好な成績を得ています。手術前と同様飲み薬や運動制限のない生活を送れるため、長期耐久性とハイパフォーマンスを備えた理想的な大動脈弁形成を求め日々臨床研究を行っております。

3尖弁:大動脈基部拡大を伴う大動脈弁逆流が増加しています。高齢者対象では長期耐久性が証明されつつある生体弁を用いた大動脈基部置換術や、耐久性を考慮した自己弁温存基部置換術(大動脈弁形成術)により、術後も生活制限のない生活を送るため、3DCTや心臓MRI、経食道超音波検査による詳細な心臓機能評価を行うことで、耐久性を期待できるAortic root complex の形態追求を行っています。

? 大動脈弁狭窄症に対する積極的な弁輪拡大など拡大手術に対する検討

今日の高齢化社会で、増加し続ける大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル弁置換術(TAVI:タビ)は大きなパラダイムシフトを起こしました。しかし、耐久性や狭小弁輪の患者などまだいくつかの問題を抱えております。当科では遠隔期再治療が必要になった場合まで考慮して、初回治療で、弁輪拡大術による十分な大きさの生体弁置換や基部置換術を安全に短時間行うため、詳細な基部形態評価による臨床研究を行っております。

? 僧帽弁

? 機能的僧帽弁逆流に対する弁下組織介入による治療成績の検討

僧帽弁疾患は70%以上が逆流による閉鎖不全症を来しており、形成術の適応となることが殆どです。当院では95%以上で形成術を行っていますが、心室や心房の拡大を伴う機能性僧帽弁逆流などの複雑病変が増加しております。僧帽弁下組織(乳頭筋)への介入や心房壁に対する処置により耐久性の向上が期待できると考えており、術前後の形態変化の比較による機能評価をもとに、後ろ向きコホート研究を行っています。

? 僧帽弁形成術後 機能的僧帽弁狭窄の検討

僧帽弁形成は手技確立により逆流制御は確率の高い手術となりました。しかし、全周性や小径人工弁輪を用いることなどにより、労作時の機能的狭窄が発生する可能性が報告されています。当科では術後にCPXや運動負荷心臓超音波検査を行うことで、耐久性だけでなく、運動時でも制限のない生活をおくれる理想的な僧帽弁治療を研究しています。

? 三尖弁

? 2次性三尖弁逆流に対する治療介入の必要性についての検討

三尖弁逆流単独での治療対象は少なく、他の弁膜症と同時に治療されることが多いですが、中等度の逆流に対する介入の妥当性はまだまだ議論の余地があります。そこで、当科では積極的な三尖弁形成などの治療介入により、長期的な三尖弁逆流の増悪や予後との関連について、後ろ向きコホート研究を行っています。

●大動脈疾患

? 胸部大動脈

? 弓部大動脈瘤に対する低侵襲治療の検討

胸部大動脈領域で発生頻度の高い弓部大動脈瘤は、解剖学的にステントグラフト治療には不向きです。瘤を確実に治療する、そして脳合併症を回避するため、ステントグラフトを組み合わせたハイブリッド治療導入することにより、従来の開胸手術、ハイブリッド手術、そしてステントグラフト3つの治療選択肢ができました。低侵襲化治療は、血管と患者さんの状態にあった適切な選択により、合併症を極限間で減少させることが出来ています。

? A型急性大動脈解離に対する長期治療成績に関わる因子の検討

急性A型大動脈解離は致死率の高い緊急大動脈症候群です。現在手術適応患者の救命率は90%以上まで改善してきましたが、遠隔期に、遠位弓部に対する侵襲の大きな追加治療を必要とする症例が多く、救命のための初回手術の治療範囲を拡大することが、遠隔期成績改善につながるかの後ろ向き臨床研究を行っています。

? 腹部大動脈

? 腹部ステントグラフト治療後遠隔成績改善に関わる因子の検討

当院では、高齢者の腹部大動脈瘤治療は80%以上がステントグラフト内挿術により可能で、死亡率も0%と良好な成績を達成しています。しかし、約10年の間に約10%くらいの瘤が、再拡大に対する追加治療が必要となっています。中枢側のランディングゾーンの長さや角度、瘤内に流れ込む腰動脈などの細径動脈がその要因となっていると考えられています。遠隔成績を左右する因子を同定する後ろ向き臨床研究を行っています。また、腸骨動脈温存のため、さらなる先進性の高いステントグラフト研究を行っています。

●虚血性心疾患

? 動脈グラフトを使用するオフポンプ冠動脈バイパス術による長期成績の検討

冠動脈バイパス手術はオフポンプ手術が標準となってきていますが、患者の状態によっては人工心肺補助による心停止下手術により、安全で確実な血行再建を行うことが最優先となります。また、動脈グラフト使用により虚血性心疾患の長期成績改善が多く報告されておりますが、透析患者など動脈使用が困難な症例も多く、内科でのカテーテルステント治療を含めたハイブリッド治療も念頭に、確実で安全な血流再建のための因子に対して後ろ向きに臨床研究を行っています。

スタッフ紹介

役職名?所属 氏名 詳細

心臓血管外科

教授 三浦 友二郎 研究者総覧へ
特任助教 三石 淳之
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