◆自然科学系理工学部門の長谷川精講師らの研究グループの研究成果が、国際誌『Climate of the Past 誌』に掲載されました

2022年7月20日

 東京工業大学理学院地球惑星科学系博士後期課程の庄崎弘基さん(沙巴体育平台_新沙巴体育投注-中心*官网理学部卒業生)と自然科学系理工学部門の長谷川精講師らの研究グループの研究成果が、欧州地球科学連合が発行するオープンアクセス科学誌「Climate of the Past 誌」に2022 年7月5日付で掲載されました。

 パンゲア超大陸の時代には、現在とは大きく異なった気候帯分布?大気循環パターンが発達していたと考えられていましたが、気候モデルと地質記録からの復元結果が一致しないために、その実態は大きな謎でした。

 本研究グループは、米国中西部に広く露出する約2億年前の風成砂丘の地層を対象に広域的で詳細な調査を行い、当時の砂漠には縦列砂丘が広く発達し、その配列方向が気候モデルで再現されていた地表風系とよく一致していることを明らかにしました。さらに、縦列砂丘の発達が、当時の地球軌道要素変動に関連していることを見出しました。

 今後はパンゲア超大陸の特異な大気循環のもと、緯度毎にどのような気候や環境が拡がっていたのか、解明が進むことが期待されます。また、風成砂丘の地層は火星にも見られ、本研究の知見を応用することで超大陸と超海洋が発達していた約38~37億年前の太古の火星における大気循環パターンの解明にも繋がる可能性があります。

 

 論文タイトル:Development of longitudinal dunes under Pangaean atmospheric circulation

 著者:Hiroki Shozaki, Hitoshi Hasegawa

 

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